馬・不動産ブラックリスト業者公開

ここ数年、マレーシアでは凄まじいほどの不動産開発が行われていますが、
その中には、発売はしたものの、完成を前に工事がとん挫したり、完成予定日より
完成が遅れていたりする物件も、稀にではございますが、有るのも事実です。

98年の通貨危機の際には、KLの至る所で、資金難により工事が中断したプロジェクトが
何十とございましたが、ここ最近では、KL周辺では見かけなかったので、安心していましたが
工事がとん挫しているなどで、マレーシア政府から警告や注意喚起を受けている
業者の一覧表を入手しましたので、ここに公開いたします。

皆様の購入されているプロジェクトが、この中に無い事をお祈り申し上げます。

ファイル添付はデーター制限の為に、5番目のブラックリストのみと成りますので
ご注意ください。

Webブラックリストの意味は

1.Senarai Hitam Pemaju Perumahan Tanpa Lesen
  Black List of Unlicensed Housing Developers
  (ライセンスなし業者) 添付ファイル:B

2.Senarai Hitam Pemaju Ingkar Award Tribunal Tuntutan Pembeli Rumah (TTPR)
  Black List of Tribunal for Housebuyer Claims Award (TTPR)
  (法廷クレーム業者) 添付ファイル:C

3.Senarai Hitam Pemaju Gagal Membayar Kompaun
  Black List of Failure to pay the Compound
  (反則・違反金 未納業者) 添付ファイル:D

4.Senarai Hitam Pemaju Terlibat Dengan Projek Sakit
  Black List of Developers Involved in Sick Projects
  (工期予定に対して遅れているプロジェクト) 添付ファイル:E

5.Senarai Hitam Pemaju Terlibat Dengan Projek Perumahan Terbengkalai
  Black List of Developer Involved in Abandoned Housing Projects
  (問題ありプロジェクト、工期一時停止プロジェクト)添付ファイル:F

Disediakan oleh:

Bahagian Penguatkuasaan

Jabatan Perumahan Negara
Kementerian Kesejahteraan Bandar, Perumahan dan Kerajaan Tempatan
Aras 30, No.51, Persiaran Perdana

Presint 4, Pusat Pentadbiran Kerajaan Persekutuan

62100 Putrajaya, MALAYSIA
No. Tel : 603 – 8891 4410

No. Fax : 603- 8891 4045

和訳には少し意味が違うかもしれませんので、詳細については、上記
担当役場にお問い合わせください。

私共、Step1Malaysia.com 事務所前に今年3月末に完成した Main Place Mall & Residence は
98年の通貨危機のあおりを受けて、何度も工事がストップして、最終的に当初の開発業者では
無い開発業者が買い取り、約20年の歳月を要して完成しました。
ここ最近はこの様なとん挫するプロジェクトは大幅に減りましたが、まだまだゼロではないために
失敗のないマレーシア不動産購入の為にも、購入前にこの様なサイトで確認するなどの
事前対策、自己防衛が必要かと思います。
仮に自助努力もせずに、ここに掲載されている業者のプロジェクトを購入し、損を被ったとしても
マレーシアに騙されたと言う事には成らないかと思いますので、ご注意ください。

この様な、マレーシア不動産ブラックリスト開発業者情報も

セランゴール州、外国人不動産購入価格引き上げに付いて

先日、KLに隣接しているセランゴール州政府より、外国人不動産購入最低価格が
改定されました。

改定前には RM50万以上の不動産が購入できていたのですが、改定後は
RM200万以上と制限されました。
その上に、以下条件も付け足されました。

1.デベロッパーからの直接購入しか認めない
  と言う事は、中古物件は購入不可能と言う事

2.マスタータイトル物件は購入できない
  マスタータイトルとは、開発業者名義での登記の事であり
  個人登記である、ストラタタイトルに変更されるには非常に
  長い年月を要します。
  と言う事は、外国人は実質的にはセランゴール州にて物件を
  購入できないと言う事に成ります。

セランゴール州は、ペタリングジャヤ、スバンジャヤ、シャーラム、クラン、プチョン
など等、工業団地備えたマレーシア最大の商工業地区であるために、今後も
発展が期待できるマレーシア最大の州となります。

今までのRM50万以上の物件購入の場合は、投資先としては良い投資先であったために
私も物件の物色を始めていた所でした。

上記の発表の真意は解りかねますが、私の想像では、ジョホール州などの様に
外国資本による土地開発を抑制するのが理由ではないかと思います。

外国資本で開発されるだけならばまだ良いのですが、ここ最近の外国資本は
建設作業者まで本国から連れてきての建設をするために、彼らの操作によって
物件価格ばかりが上昇し、マレーシアにとっては、実態にそぐわない価格上昇を
招き、デメリットが懸念されていました。

通常、外国資本での開発はコンドミニアムと呼ばれる集合住宅であるために
セランゴール州内でRM200万の物件となると、相当高級で且つ、大きな物件に
限られてしまうでしょう。
その様な物件は、普通に考えても投資に値するかと言いますと、賃貸にも出す事も
困難なために、決して良い投資先ではないでしょう。

セランゴール州は、ジョホール州の様な、外国資本による乱開発を未然に防ぐために
一時的に対策を起こしたと考えられ、私個人的には、良い改定であったと思います。

しかし、長期滞在を考えたら、賃貸では勿体ないし、痛しかゆしの改定であるのは
事実ですね。

今後どの様な方向に進んでいくのかを注視していきたいと思います。

この様な マレーシア不動産情報も

投資用コンドミニアムのご案内(Dutamas)

10月26日に来年度からのマレーシア国家予算発表でマレーシアでの
外国人不動産購入最低価格が現行のRM50万以上からRM100万以上に
改定するとの発表が成されました。

これまでは私の不動産投資スタイルでは、RM50万~100万までの価格帯を
中心に考え購入又は購入物件紹介をさせて頂いていましたが、今後実施されると
思われる改定後は選択する物件数が投資目的・居住目的としても大きく減少すると
考えられます。

また、投資のスタイルも今回の改定後は今までのスタイルでは少し厳しくなりそうです。

その理由は、外国人購入最低価格がRM100万以上に成ると共に、購入後の
転売時に掛かっていたキャピタルゲイン課税も併せて改定される事です。

特に最近人気であったプレビルド物件では、より厳しく成るのではないかと予測されます。

それは何故かと言いますと、プレビルド物件の最大の魅力は、出来上がると共に
即転売して利ザヤを稼ぐと言う事だったのですが、RM100万以上の物件が
一度に大量に市場に出回る事は今までも今後も変化はないのですが、以前までの様な
大幅な値上げも期待できない上に、30%のキャピタルゲイン課税が課されると
完成後即転売での利益確定シナリオが立ち難くなるので、やはり少し中長期的な計画と
インカムを同時に稼ぐ事をする方がより堅実な方法でないかと思います。

その際に賃貸に簡単に出せる物件選びが益々重要と成り、その当たりの出口戦略や
アフターフォローを提案してくれるか否かも業者選びでは重要なんではないでしょうか?

今回はプレビルドではないですが、それらの条件を満たしている優良物件情報が
入ってきましたので、皆様にご紹介させて頂きま
す。

場所:Dutamas MontKiara

   モントキアラの住宅街より、KL市内方向にに5分程度の場所に有る
   階下にパブリカショッピングセンターが併設された、複合施設。
   敷地内から出なくても買い物・飲食など階下のショッピングセンターで済ませられる  
   便利さが外国人(日本人)駐在員さん達にも大好評です。
   http://www.publika.com.my/publika/home/

コンド名:Solaris Dutamas Designer(築3年強)

広さ  :1236sft (9階)

価格  : RM1,150,000.00

特記  :駐車場 3台分付
    :豪華改装済み

賃貸予測価格:RM4500~5000(お部屋)
      :RM300~500(駐車場、1台又は2台分)

*オーナーさん自身のセカンドハウスとして使用していた為に、状態は
 非常に良く、且つ、大幅に手を加えられている角部屋で非常にお得な物件です。

この様な中古優良物件案内も

          http://www.step1malaysia.com

プレビルド先行販売情報 Vol2

先日このブログで掲載しましたプレビルド物件先行販売の件に付いて、デベロッパーに
直接詳細のお話をお伺いしてきましたので、第二弾として掲載します。

前回のブログ内容に付いて、多くの方々からメールにてお問い合わせを頂きまして
この様なブログでも情報源の一つとして活用して頂いている事、感謝いたします。
今後も益々皆さまの御役に立てる情報の掲載に励みますので、引き続きよろしくお願いいたします。

デベロッパーから詳細の話を聞いた所、前回の記事の内容に一部、間違えが有りましたので
お詫び申し上げます。

先ずは物件の概要を説明しますと、場所はKLCC(ツインタワー)より
直線で5km以内の場所で、中心部には非常に近い場所に建築される
2017年末、完成予定のプレビルド物件です。

この物件は タワー1、タワー2、タワー3の3棟から構成され
各棟それぞれ、 52階(330室)、58階(378室)、46階(282室)の
高層コンドミニアムと成っています。

先行販売前特典と言うよりも、詳細を伺った所、タワー2に付いては、過去の顧客や
取引先業者などVIP顧客のみへの販売であり、今現在の所は一般への販売は計画されていません。

タワー3に付いては、正式販売を12月を目処に開始しますが、タワー3に付いても
タワー2のVIP顧客には先行して9月28日から販売を開始するとの事です。

特別先行販売に参加するには、デベロッパーから招待状を受けたり、
弊社などの指定された業者から招待され、且つ、RM5000の予約入場費を払い込む事で、
9月28日からの特別先行販売会に参加する事が可能です。

仮に、販売会で気に入った物件が無い場合にはRM5000は返金されます。

特典ですが、規定の販売価格よりもタワー2は10%割引、タワー3は13%割引で
勿論、契約書に関わる弁護士費用も無料と成っています。(印紙代は要負担)

また、ローン購入の際の弁護士費用と完成までの金利もデベロッパー負担です。

通常、招待された人のみが購入可能な先行販売と一般販売とでは
3%の価格差が設定され、時間の経過と共に段階的に販売価格の
改定が行われ、デベロッパー曰く、最終販売時の価格と比較すれば
今現在の特典を利用しての購入は20%以上のお得感が有ると言う話でした。

販売価格だけで見れば今現在の相場よりも間違いなく安いのですが、このコンドミニアムの
真横に2016年完成予定の大型コンドミニアムも建設されていますので
間違いなく、一時的かもしれませんが賃貸や転売市場では供給過剰と成る事が
予測され、その点を私自身としてもどの様な判断をするべきなのかの結論にまだ至っていません。

長期的な投資をお考えの場合は問題に成らないかと思いますが、短期的や
インカムゲインをお考えの際にはそのような状況も考慮された方が良いかと
思いますので、情報としてご案内させて頂きます。

因みにタワー2の正規物件価格は平均RM800~950/Sftと成っています。

タワー2はタワー1、タワー3の後方に位置しており、KLCCは
一部のユニットを除いて見えない構造と成っていますので、価格も少し他に比べ
お安く設定されています。

この様な地域密着情報も

            http://www.step1malaysia.com

ジョーホール州,高額不動産所有の外国人対象に高税率検討中

昨日の地元英語新聞にジョホール州の不動産に対する課税率を上げるとの記事が出ていました。

内容は、ジョホール州内で不動産を所有する13万人の外国人を対象に課税率を上げる事を
検討していると記事でしたが、税率等の変更点などに付いては年末までに
取り決めて実行するとの事です。

また、今回の税率変更に付いてジョホールバルの多くから同意を得られる見込みである。
前回の税率見直しは1980年代で以降実施されていなかった為に、今回は
RM100万以上の評価額物件に対しての税率変更を検討中。

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今回の処置はイスカンダル計画により多くの資金が海外(主にシンガポール)から
流入してきて、物件価格の高騰が他のジョホール州にまで及び、州民から数々の
苦情が州政府に寄せられた為による息抜きを目的にした処置であると思われる。

税率を上げた所で、マレーシア人の殆どはイスカンダル地区の高額物件に投資をしていないので
関係はなく、政府に不満を訴える声も無いと言うのが本音でしょう。

今回の処置で今まで順調に伸びてきた、シンガポールからの資金流入の
妨げにならない事を願うばかりです。

この様な地方ニュースも
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ジョホールバル・不動産紹介

先日、ジョホールバルを視察した際に、JB市内の建築中のコンドミニアムの
販売事務所を訪れたのですが、営業マンを居なくて(女の子2名・ご飯は食べていましたが・・)
価格表も無く、全て売り切れたと思っていた為に何も確認しなかったのですが、
先ほど、弊社のMM2H部門で提携している会社のホームページを確認したら
その物件情報が載っていましたので、ご紹介いたします。

この物件ともう一つタンガベイの物件は先に書いたイスカンダルの新開発地区では無く
ジョホールバルのコーズウェイ近辺で、既に完成された街の中に有りますので
投資と言う面から見ても、居住すると言う点から見ても安心できる場所と言う事で
私も興味を抱いた物件でした。

をご覧ください。

この会社は日本人のご夫婦2名とローカルスタッフ数名で運営している小さな会社ですが
現地に滞在して、自分自身の目で一つ一つ物件に足をのばし、また、自分自身で
開発業者などと直接交渉をしている、頼もしい会社です。(お二人とも英語も堪能です)

あまり、個別の会社の紹介などはしないのですが、私もマレーシアで起業した際には
色んな人の助けも有り、今日まで10数年間、当地で事業を営んで来れました。
これからは少しでも若い志の有る起業家の助け(に成らないかもしれないけど)に
成れればと思っています。

不動産の事なので、絶対と言う事は言えませんが、購入検討の際は一度、
比較検討の為に彼らの会社にもお声掛け頂ければと思います。

この様なお節介情報も
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モントキアラを考察する(居住・投資)

先日、ジョホールバルの視察記を載せましたが、自分のお膝元の
KLに付いてはどうなんだ! とお叱りのお言葉を頂きそうなので
何回かに分けて(不定期ですが)KLの不動産に付いて、居住区、投資の面から
少し考察していきたいと思います。

第一回目はモントキアラ/Mon`t Kiara(スリ・ハタマス/Sri Hartamasを含む)です。

KLの日本人の半数以上が住んでいると思われるモントキアラは約20年前に
開発が開始された、KLでも屈指の高級住宅地として有名です。
しかし、私が生活を開始した94年当初は今のモントキアラとは全く違い
パインズ・ビスタキアラ位しか無く(プラザモントキアラは記憶にない)タクシーの
運転手も場所を知らない「陸の小島」と言われていた程のジャングルの一角でした。

サンライズの都市計画を中心に年々新しいコンドが次々と建てられて、
日本人の駐在さん等が他の地域からどんどんと居を移してこられました。

日本人学校の送迎バスや日本人用の幼稚園、学習塾、レストラン、日本人美容室
等などが日本人の増加と共に充実されて行きました。
元々はプラザモントキアラとデサスリ・ハタマス程度にしか買い物する場所は無かったのですが
ソラリスモントキアラ・パブリカモントキアラ・ハタマスショッピングセンター・1モント等が
ここ数年の内に次々とオープンして域内の生活が更に充実されてます。
(シャトルバスサービスもいいですね)

ここまで書くと素晴らしい地域の様ですが、実は問題点も勿論ございます。

サンライズが全てのエリアを開発していれば良かったのでしょうが、道路整備に付いては
KL市役所の管轄で、あの巨大な居住区の出入り口がプラザモントキアラ側と
ソラリスモントキアラ側の2か所しか有りません。
特に1モントがオープンしてからは1モントに右折する車と、直進する車、逆にプラザモントキアラに
右折する車で朝は周辺の高速道路まで影響するぐらいの渋滞を引き起こしています。

自社での開発エリアなら何らかの対策も取れるのでしょうが、現状では時間をずらしての通行を
心掛ける等の自己対策が必要です。 毎日そこで生活をされている人には相当なストレスに
成るのではないかと思います。

今のモントキアラには数えきれない程のコンドミニアムが立ち並び、まだ建設も継続されています。

ここ最近の新しいコンドミニアムは部屋も広く、価格もRM100万以上が殆どですが、
外から眺めていても入居率は半分以下なのではないかと思われる物件が多々有ります。
その様な背景からモントキアラの賃貸価格は98年をピークに30%以上下落していると思います。
RM3000も出せば素晴らしいお部屋に巡り合える可能性も有るのも事実ですし、
ビスタキアラならRM2300前後でも賃貸が可能な状況です。
最近出来たコンドは流石に家賃設定も少しお高く、ここ最近の駐在員さんの予算には
収まりきれない物件も多い等、決して容易に賃貸に出せる物件ではないのではないでしょうか?

では、モントキアラはどの様な人が購入しているのかと言いますと、地元のマレーシア人たちが
70%程度、他が外国人と言った所です。
色んな目的で購入されては居るのでしょうが、賃貸に出さなくても良い、資金に余裕の
有る方達が、長期的視野に立っての投資をしているのでしょう。
なので、短期や直ぐに賃貸に出さないとローン返済に影響する等の条件が有る人には
少し厳しいエリアと成ってしまっていると思います。
また、高級住宅地なので、賃貸に出す際には内装もそれなりに改装しなければ成らないし
調度品もイケヤ等の物ではみすぼらしく感じる事でしょう。
購入金額に++の資金が必要になってきますので、それも計算に入れないとダメですね。

(新築物件は契約に所に関する諸経費をデベロッパーが肩代わりしたり、完成するまでの
ローン金利をデベロッパーが肩代わりするなどの資金的メリットもございます)

私の場合は資金にゆとりがないので、不動産投資はもっぱら中古物件と成ってしまいますが
契約締結後に直ぐに賃貸に出せますし、大きな改装も不要で追加資金も少なくて済みます。
また、中古物件の一番のメリットは新築時に起こる初期不良が前オーナー様により
既に対策済みと言う事ですね。 これは本当に厄介な問題で、必ず何がしらの問題は
必ず起こりますので、購入・賃貸に関わらず、新築に入居される際はご注意ください。

モントキアラは素晴らしい場所なのですが、何故か私は腰が落ち着かない街で
あの街に住む事は今後もないと思います。
(と言いながら、私のお客様にはモントキアラをお勧めしているのですが・・・汗)

色んなメリットやデメリットも有る街ですが、人それぞれ個性も違えば求めている事項も
違うと思いますので、具体的な投資や居住に付いては発言を控えさせて頂きます。
ご自分の置かれている状況に見合う物件選びに繋げて頂きたく思います。
この様な情報も
        http://www.step1malaysia.com

マレーシア不動産購入には居住・非居住どちらがお得?

ここ最近、日本国内からマレーシアなどの海外へ資産を移動させる人が
大変多い傾向に有り、様々な相談を持ち掛けられます。

その中で多いのがマレーシアの不動産(コンドミニアム)を購入して
取り敢えず、その物件を賃貸にしてインカムゲイン(賃貸所得)を稼ぐ場合の
物件の良し悪しやデベロッパー等に関してですが、意外と関心を持っていないのが
税金等に関してです。

皆さん、物件を購入したり、賃貸に回す事に関しては、業者さんを通じて
話をされているので、非常に行動が早く、情報も豊富なのですが
反面、購入後の税金や相続税に対しては気にされていない人が多々見受けられます。
たぶん、斡旋した業者さんも購入後のファローは関係ないのでしょう。
また、居住者と非居住者との違いに付いても知らない人が多いので、ここでは
大きく居住者と非居住者に別けて話を進めてみます。

1.居住者/非居住者とは?
 居住者とはマレーシアに182日以上滞在した人を指し、
 非居住者とはマレーシアに滞在が182日未満の人の事です。
 日本での住民登録の有無は関係ありません。
 また、長期滞在ビザの有無も関係有りません。

2.税金
 マレーシアで所得(今回の場合は不動産収入所得)を得ている人は
 居住者/非居住者に関わらず、マレーシア国内での所得税申告義務が発生します。
 しかし、日本国内での所得をマレーシアに持ち込んでも課税対象にはなりません

(居住者)は年一回、6月末までにマレーシア国内での確定申告が必要です。
  
(非居住者)は年一回、4月末までにマレーシア国内での確定申告が必要ですから
 確定申告の為に訪問、又は代理申告が必要です、

3.税率
 (居住者)の場合はマレーシア国内の所得税率が適用されますので諸経費を控除した後の
 所得に対して0~26%の税率が適応されます。

 (非居住者)の場合は諸経費を控除した後の所得に対して一律26%の税率が掛かります。

また、日本国内でも課税対象に成りますが、マレーシアと日本は租税条約を

  結んでいますので二重課税はされませんが、日本国内で外国税額控除申請の
  必要性が有ります。

4.相続税
  マレーシア国内には相続税は存在しませんが、日本国内の相続税法が適用されます。

 (居住者)被相続人/相続人共に相続前5年間以上被日本居住の場合はマレーシア国内の
  資産に対して相続税は掛かりません。
  しかし、どちらかでも5年以内に日本での居住が有った場合は、日本国内の相続税法が
  適用されます。

 (非居住者)は日本国内の相続税法が適用されます。
  評価額に付いては、マレーシア国内で不動産鑑定士などに依頼して、相続を受けた時点での
  不動産評価額を算出し、そのマレーシア・リンギットで出ている金額を日本円に換算して
  相続を受けた翌日から10ヵ月以内に相続税の申告・納税を行う必要が有ります。

5.家賃受領について
 (居住者)は指定のマレーシア銀行口座に家賃は振り込まれます。

 (非居住者)でもマレーシアのMM2Hビザ等の長期滞在ビザをお持ちの方は
  マレーシア国内の銀行口座を持てますので、そちらへ振り込まれます。
  しかし、MM2H等の長期滞在ビザをお持ちでない、(非居住者)の方は
  マレーシア国内での銀行口座を基本開設できませんので、海外送金などの
  方法でしか、家賃の受け取りが不可能です。 送金手数料も勿論掛かります。
  家賃の受け取り方法が問題となりますので、管理会社などに依頼しなければ
  成らないと思いますが、管理会社の管理費は通常家賃の10~15%と言うのが相場です。

6.銀行ローン
 (居住者)(非居住者)共に最大90%まで銀行から借り入れが可能ですが
 MM2Hビザ等の長期滞在ビザ保有者の方が、借入限度額が多い場合が有ります。

2014年から始まる海外資産の調書の提出義務等、海外へ資産を移転した際の課税の強化が
どんどん厳しく監視されるようになりますので、遠い海外での小さな収入まで税務署が
関心を持たないと考えていたら痛いしっぺ返しを受ける羽目に成りかねませんので
キチンとした納税義務を果たしましょう。

この様に購入後にも様々な事項が有りますので、それらを理解した上でマレーシアでの
不動産投資に挑戦するのが良いでしょう。

日本とマレーシアを取り巻く今の状況では、マレーシアでの不動産投資は
検討するに値すると思いますので、頑張って下さい。

もっとお聞きに成りたい場合は、 

までご連絡下さい。

 
 

マレーシア不動産購入時の付帯経費について

ここ最近、日本からマレーシアの不動産投資に関する質問が非常に多くなってきました。

が、意外と皆さんから聞かれない内容に不動産購入時の経費についてです。

場所だ価格だはよく質問されるのですが・・・・・

日本でも不動産購入時には決して少額では済まされない付帯経費が
必ず掛かってきます。
ここマレーシアでも勿論、物件価格以外に契約に関する付帯経費が必要ですので
簡単にここで説明します。

購入時に掛かる大きな経費として

1.名義変更に伴う印紙税(Stamp Duty)
2.売買契約に伴う弁護士費用(Legal Fees on Sale and Purchase Agreement)
 マレーシアでは通常 S&Pと省略して呼びます。

上記2項目が経費に占める大部分の項目になりますが、

不動産をローンで購入する際は上記以外に

3.ローン申請に伴う印紙税(Stamo Duty for the Loan Finance)
4.ローン購入に伴う弁護士費用(Legal Fees on Loan Documentation)

が、別に必要になってきます。 
この費用以外に外国人不動産購入許可書や交通費、書類代などの費用も発生します。

では、具体的に費用は幾ら掛かるかと言いますと

1.名義変更に伴う印紙税(Stamp Duty)

a: 物件価格の最初のRM100,000までの1%
b: 物件価格の次のRM400,000までの2%
c: 物件価格のRM400,000以降に対しての3%

が、マレーシアの法律で決まっています。
例えばRM620,000の物件を購入したとして

a: RM100,000 ×1% =RM1000
b: RM100,001~500,000(RM400,000)×2%=RM8,000
c: RM500,001~620,000(RM120,000)×3%=RM3600 

                        合計:RM12,600が必要

2.売買契約に伴う弁護士費用(Legal Fees on Sale and Purchase Agreement)

a: 物件価格の最初のRM150,000までの1%
b: 物件価格の次のRM850,000までの0.7%
c: 物件価格のRM2,000,000以までの0.6%

が、弁護士費用として決められています。
例えばRM620,000の物件を購入したとして

a: RM150,000 ×1% =RM1,500
b: RM470,000 ×0.7%=RM3,290
c: 6% Service Tax  =RM287.40     

            合計:RM5,077.40が必要

3.ローン申請に伴う印紙税(Stamo Duty for the Loan Finance)

a:ローン借入金額の0.5%

が、マレーシアの法律で決まっています。
例えばRM620,000のローンを利用したとして

a:RM620,000 ×0.5% =RM3,100

合計:RM3,100.00が必要

4.ローン購入に伴う弁護士費用(Legal Fees on Loan Documentation)

a: 物件価格の最初のRM150,000までの1%
b: 物件価格の次のRM850,000までの0.7%

が、弁護士費用として決められています。
例えばRM620,000のローンを利用したとして

a: RM150,000 ×1% =RM1,500
b: RM470,000 ×0.7%=RM3,290
c: 6% Service Tax  =RM287.40     

            合計:RM5,077.40が必要

上記以外に細かな経費がRM1,000~2,000程度必要なので、RM620,000の不動産を
ローンで購入した際には物件価格以外に約RM26,000程度必要になるとお考えください。

弁護士費用につきましては、価格交渉も可能ですので、頑張ってください。

今回の数字につきましては2012年8月現在ですので、詳細の金額については
不動産をご購入される際に不動産屋にご確認ください。

もっとマレーシアの不動産情報が必要な方は

までお問い合わせ下さい。

次回は賃貸契約時に掛かる経費についてをUP致します。

KL簡単マップ

先日のブログで地域の説明を載せましたが、よくよく考えてみれば
今後マレーシアでの居住や投資を考えている方たちにとっては
地名を聞いても位置関係がピンと来ないのではないかと思い
今回は簡単な地図を作成してみましたので、参考にご使用ください。
今後は生活に密着した 
1.ショッピングセンター編
2.ゴルフ場編
3.美味しい処編
4.観光スポット編

などなど、バージョンを増やしていこうかと思っています。
ご希望があればドシドシお知らせ下さい。