セランゴール州、外国人不動産購入価格引き上げに付いて

先日、KLに隣接しているセランゴール州政府より、外国人不動産購入最低価格が
改定されました。

改定前には RM50万以上の不動産が購入できていたのですが、改定後は
RM200万以上と制限されました。
その上に、以下条件も付け足されました。

1.デベロッパーからの直接購入しか認めない
  と言う事は、中古物件は購入不可能と言う事

2.マスタータイトル物件は購入できない
  マスタータイトルとは、開発業者名義での登記の事であり
  個人登記である、ストラタタイトルに変更されるには非常に
  長い年月を要します。
  と言う事は、外国人は実質的にはセランゴール州にて物件を
  購入できないと言う事に成ります。

セランゴール州は、ペタリングジャヤ、スバンジャヤ、シャーラム、クラン、プチョン
など等、工業団地備えたマレーシア最大の商工業地区であるために、今後も
発展が期待できるマレーシア最大の州となります。

今までのRM50万以上の物件購入の場合は、投資先としては良い投資先であったために
私も物件の物色を始めていた所でした。

上記の発表の真意は解りかねますが、私の想像では、ジョホール州などの様に
外国資本による土地開発を抑制するのが理由ではないかと思います。

外国資本で開発されるだけならばまだ良いのですが、ここ最近の外国資本は
建設作業者まで本国から連れてきての建設をするために、彼らの操作によって
物件価格ばかりが上昇し、マレーシアにとっては、実態にそぐわない価格上昇を
招き、デメリットが懸念されていました。

通常、外国資本での開発はコンドミニアムと呼ばれる集合住宅であるために
セランゴール州内でRM200万の物件となると、相当高級で且つ、大きな物件に
限られてしまうでしょう。
その様な物件は、普通に考えても投資に値するかと言いますと、賃貸にも出す事も
困難なために、決して良い投資先ではないでしょう。

セランゴール州は、ジョホール州の様な、外国資本による乱開発を未然に防ぐために
一時的に対策を起こしたと考えられ、私個人的には、良い改定であったと思います。

しかし、長期滞在を考えたら、賃貸では勿体ないし、痛しかゆしの改定であるのは
事実ですね。

今後どの様な方向に進んでいくのかを注視していきたいと思います。

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