遺言書に付いてⅡ

前回マレーシアでの遺言書の必要性について書きましたが、
その後、遺言書を請け負っている業者に内容を確認しました。

マレーシアで遺言書作成依頼する業者としては

1.弁護士事務所
2.Amanah Raya (マレーシア政府系)
3.Rockwills (私企業)

と大まかに3つの方法があったのですが(他にも有ると思うが優先上位はこの3通りと思う)

弁護士については遺言書の作成・保管はするが、遺言執行(execution)は請け負わない
と言う場合もあるし、弁護士自体が居なくなる可能性もあるため選択肢としては
除外したほうがいいというのが私の結論でしたので、ここでは除外します。

結論から言いますと、費用ベース(遺言執行までの費用)で判断すると、
RM250,000の資産以下ならばAmanah Rayaの方がRM1000強安く、RM500,000でRM500安いです。
又それ以上の資産を遺言に残せばAmanahRayaの方が断然安くなります。

上記の金額計算は実際に遺言執行まで行った際の金額比較ですが、
遺言書作成金額の比較で言いますと、
AmanahRaya = RM350 
Rockwills  = RM870 とRM500程のさが出てきます。

注意していただきたい内容として、遺言執行にあたり、遺言書作成費意外に
残した財産に対して手数料が発生するということです。
例えば Amanah Rayaに RM500,000の財産の遺言執行を依頼した際には
RM12,750の手数料が発生し 
Rockwillsでは RM9,000の手数料+遺言検認費用RM3,000の計RM12,000が
必要になるのと、執行までに相当な時間を要することもありますのでご注意願います。
簡単な遺言執行でも最低3ヶ月程度は時間を要すると言われています。

細かい内容についてはここでは書ききれませんので、別途質問して頂ければ
解る範囲でお答えいたします。
因みにAmanah Raya は色んな地域に事務所を構えていますので近場に有れば
便利です。 RockwillsはJalan Klang Lamaの警察署の隣です。

では、良いマレーシアライフをお過ごしください。

MM2Hで遺言書は必要なのか?

知り合いのMM2H居住者に遺言状に付いて聞かれたので
いい加減な返事も出来ないと思い少し調べてみました。
(その場に居たMM2H居住者の言い分がそれぞれ違っていたので)

では、先ずは何故に遺言書が必要なのか?

基本的にMM2H在住者のマレーシアでの資産はMM2H申請条件の定期預金、
通常の口座内預金、車、不動産などが有りますね。

巷で銀行口座を共同名義で開設していれば、どちらか一方が他界された場合も
銀行口座はそのまま使用できると言う話でしたが、私の認識とは違ったので
個人的に使用しているPublic Bank・OCBC Bank・HongLeong Bank・May Bankに
その内容を確認したところ、

全ての銀行の回答は  「銀行が知った時点で口座凍結する」でしたので、
巷の話は少し過大解釈をしているということになります。

勿論、死亡後即座にお金の引き下ろしをすれば良いのでしょうが、定期預金などは
そうも出来ないですね。

ましてやMM2Hでその後もマレーシアで住みつづけようと思えば定期預金は
保持する必要もありますので。

車・不動産の名義変更等は勿論、遺言書がなければ裁判所へ相続手続を行わない事には
何も動かせないので、結論、遺言書は書いたほうが簡単で時間の短縮になるので良さそうですね。

マレーシアの遺言書の内容は相続法よりも優先されるので、寄付するや知り合いに贈与
するでも自由に内容を選べます。

又、マレーシアは相続税・贈与税が掛かりませんので、日本国内に資産・財産を多くお持ちに
成られている方は、一度マレーシアにそれらを持ち込んでから遺言書に相続人を指定すれば
財産の相続も上手く出来るのではないでしょうか・・・・?

私も早速ですが、遺言書を作成してみようと思い、数社に話を聞きましたが、
遺言執行には財産の2%の手数料が掛かる・・・・電話ではよく解んなかったので
近々出向いて話を聞いてきます。 詳細は追ってここにアップします。

MM2Hでの車選び

ここ最近、マレーシアのMM2Hプログラムを使ってマレーシアでの移住生活を
始められる人々が多々いますが、そのMM2Hプログラムの特典の一つに
日本で所有していた自動車を持ち込めたり、現地組立車を無関税で購入出来るが有ります。
 
車関係の仕事をしている為か、どのような自動車を持ち込むべきか?
日本から持ち込んだ車は修理が出来るのか?
どのような現地組立車を購入するのが得なのか?
などなどの質問を受けることが非常に多いので、少しここで私なりの意見を書いてみます。
 
1.日本から車を持ち込む場合
 
先ずは何がメリットなのか?
 *輸入する自動車の輸入関税が猶予される
  と言う事は2年目以降に車を転売する際に納入する輸入関税分の
  残存価値の評価が輸入した時点ては無く、転売する時点であるため
  評価額が低減される。
  
  このメリットを大きく生かせる自動車というのは、日本でも価値のないような自動車ではなく
  マレーシアで人気のある自動車です。
  仮に日本で10万円の車を持ち込んだとしても、関税分が少し得するだけ・・・・
  多分、そのような車は転売もままならないし、関税も微々たるものでしょう。
  又、日本でもあまり人気のない車は修理部品の入手が困難だったり、頻繁に修理に
  出す必要性に迫られたりしますので、要検討です。
  特に排気量の3000cc以上の自動車は道路税が馬鹿だかいので要注意です。
  セルシオの4700ccなど持ち込んだらそれこそ道路税で年間数十万円の出費となります。
  
  しかし、マレーシアで人気の有る高額車両を持ち込むとどうなるのでしょうか?
  例としてトヨタ・アルファードを使用します。
  日本で200万円前後の中古車価値のある車ですが、マレーシアで購入するとなると
  RM20万(500万円)以上します。
  その時点で300万円得したのと同じになりますよね?
  又、2年目以降に転売する際には輸入関税の評価額が低減されていますので
  その差額を得られる上に、可成の確率で持ち込んだ時の日本での価値よりも
  高額て転売できる可能性があります。(車種や市場により一概には言えませんが)
 
  又、皆さんは輸入関税にばかり目がいきますが、実は高額な輸入ライセンス費用が
  業者さんが輸入する際に発生するので、その分もMM2H特典を使用すれば
  転売する際に大きな差額として生まれてきます。
 
 
結論  
  日本から持ち込む自動車はマレーシアで人気のある高額車両が一番、特典を
  活かせることが出来るということです。
  ベンツ・BMW・アルファードなどが私のイチオシです
  日本で購入してでも持ち込めば最高の特典メリットが生かせるでしょう!!
 
2.現地組立車を購入する場合
 
  現地組立車購入のメリットは何といっても関税なしで新車が購入できる事です。
  しかし、車種によって関税の金額がまちまちなので、条件によっては特典のメリットを
  得ることが出来ないケースも多々あります。
 
  では、どのよう現地組立車がどれくらいの価格で購入できるのでしょうか?
  Myvi : マレーシアのプルドゥア社が製造している車、エンジンや型式はトヨタです。
        部品の殆どをマレーシア製を使用しているために、殆ど関税が掛かっていないため
        減額分は正規価格のRM5000前後です。
   
   現地組立車両の購入にあたっては、MIDAと言う役場の許可を得る必要があるのと
   MM2H用の車両の割り当てが有るために、納車までに非常に時間が掛かり、
   納車までの繋ぎで使用するタクシー代やレンタカー代を計算すると、何らメリットが
   無いと言う事も有り得ます。
 
  ホンダのCRVやシビックはRM40000~RM50000分も減額されるので納車までに少々
  時間が掛かっても特典のメリットが活かせると思います。
  又、転売する際、上記の日本から持ち込む際の関税と同じで、評価額が低減されますので
  関税の支払い分が減額される文が自分の利益として返ってくるでしょう。
 
結論
 
  現地組立車を購入する際は、納車時期や使用開始したい時期を良く検討されるべし。
  数箇月後にマレーシアの生活を計画しているのなら、先に注文を出しておくのも
  ひとつの手段です。 
 
  タクシー代や代車のレンタカー代を考慮されたし!! 
  
 
私の個人的な意見ですので、最終は自己判断でお願い致しますが
参考になれば幸いです。